精神科で大量の薬を処方され薬漬けにされかけた体験談

QOLをあげる生活の知恵

 職場のストレスから不眠と緊張が止まらない症状に悩み、1年間精神科へ通っていた時期がありました。結果、無限予約ループに入れられて、大量の薬を処方されました。1年経ってようやく精神科から遠ざかることができましたが、今回は薬を断ち切った方法と精神科について紹介したいと思います。

※本記事はあくまで個人の体験談です。

UnsplashのChristian Erfurtが撮影した写真

初診は3か月待ち

 精神科はとても人気です。既存の患者で予約がいっぱいになるので、初診の患者はほとんど受け付けていない状態でした。それだけ悩みを抱えている人が多いのですね…。

 結局6月に電話して初診の予約が取れたのは9月に入ってからでした。

 また、初診の予約方法は電話のみでした。ネット予約よりもハードルが高いのでそこでふるいに落としているのでしょうか(疑心暗鬼)

初診で薬を大量に処方された

 初診でまずはこれまでの成育歴や現在悩んでいることを聞かれました。10分程度で先生は親切でしたが、ミスや忘れ物が多いという話を聞き、「たぶんADHDなので検査を受ける前に薬を飲んでおきましょう」と言われ、ADHDの薬と睡眠薬を処方されました。

 ちなみに1か月後に受けた検査はADHDの疑いは無いという結果でした。それにもかかわらず、「仕事でミスが多いそうなので薬はこのまま飲み続けましょう」と言われ、さらに量も増やされてしまいました。

 検査でADHD陰性にもかかわらず、薬を処方されたことで不信感が強まりました。

薬の依存性・副作用が辛い

 基本的に精神科の先生は薬を出したがります。なぜなら薬を処方することで儲かる構造になっているからです。患者一人一人の話をじっくりと聞くというよりは、薬を出すために話を聞かれていると思った方が良いです。

薬が増えてく…

 最初に処方されたのはアトモキセチン40mgとルネスタ2mg錠でした。保険適用で約1か月分が3000円ほど。アトモキセチンは吐き気の副作用が強く、仕事中に吐いてしまうことが何回かありました。

 それを相談したところ、朝の服用から夜の服用に切り替えましょうということになりました。夜の服用は頭がさえてしまい、睡眠に影響が出るので避けていたのですが、仕事に支障が出てしまうことを避けるための措置として服用時間をずらすことになりました。

 また、診察時に最近の出来事を聞かれ、仕事でミスをしてしまったことを話すと、それではお薬増やしましょうという流れになり、受診するたびに薬が増えてしまいました。

 お薬の増加履歴はこんな感じです↓(増えた場所に黄色のアンダーライン引いてます)

①・アトモキセチン40mg(ADHDの薬)
 ・モサプリド(吐き気止め)
・ルネスタ2mg(睡眠導入剤)
②・アトモキセチン65mg
 ・モサプリド
・ルネスタ3mg
③・アトモキセチン80mg
・モサプリド
 ・ルネスタ3mg
④・アトモキセチン80mg
 ・メトクロプラミド5mg(吐き気止め変更)
 ・ルネスタ3mg
 ・インチュニブ1mg

 最終的には保険適用で1か月薬代が8000円、診察代1500円にもなりました。
特に最後に追加されたインチュニブは薬価が405円と高額です。(アトモキセチン104円、メトクロプラミド5円)

 家計負担も大きく、正直効いている実感もなかったので、これを機に受診を辞めました。

受診を辞めてみて

 不信感が限界に達し、ついに受診を辞めました。現在、1年半ほどたちますが、特に体調の変化はありません。相変わらず不眠症ですが、ADHDの薬の禁断症状は特にありませんでした。
ただし、薬を減らしたいときは医者に正直に話して医者の指示に従うことをお勧めします。

薬も大事だけど話を聞いてくれる人が必要説

 1年間、通院してみて、薬による対処療法よりも、カウンセリングで話を聞いてもらうことの重要性を実感しました。一人で悩んでいると、知らない間に考えが偏ってしまいがちです。第三者に話を聞いてもらい、整理して少しでも生きやすくなるヒントを見つけることでぐっと心が軽くなります。精神科ではどうしてもお薬がメインになりがちだったので、民間のカウンセリングルームを訪れてみたいと考えています。そのときはまた紹介していければと思います。同じ1万円支払うなら薬でなくてカウンセリングに使いたいと率直に感じました。

おわりに

 精神科では、こんなにも簡単に薬が出ることに驚きました。

 薬によって症状が軽減するなど、効果もありますが、副作用や依存性などのリスクもあります。また、根本の原因を取り除くことが一番ですので、ストレス源から離れたり、人に相談したりして、薬だけに頼ることのないように心がけてみてください。

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